お正月には、家族や親戚が集まって皆でお祝いする時に食べるおせち料理は、欠かせないものとなっています。何日も前から買い物をして、元日に間に合うようにお重に詰めて用意をします。もともと、中国から伝わった五穀豊穣や無病息災を願う日には宮中で宴が開かれていましたが、徐々に庶民に取り入れられるようになり、それが1年で最も大切な行事であるお正月に食べるおせち料理となりました。おせちに使われるものには種類がたくさんあり、全てのものに意味があります。

お料理を入れる重箱は、4段重ねが基本的な段数ですが、家庭によっても異なります。1段目からお酒のおつまみとなる料理が並べられ、次に甘いお料理、海の幸を使った焼き物、山の幸である野菜などを使ったお料理が詰められ4段重ねを完成させることが基本です。おせちに詰められるお料理で代表的なものには、それぞれ意味があります。数の子には、子孫繁栄の願いが込められており、黒豆にはまめに働いて不老長寿をもたらしてくれますように、という願いが込められています。

海老は腰が曲がった老人を連想させることから、腰が曲がるまで元気に長生きできますようにという願いが込められており、伊達巻は知識が増えて文化が発達する願いや華やかなお料理の1つとして演出してくれるものです。地域や家庭によっておせち料理は様々なかたちがありますが、どれも1年を幸せに過ごすことができますように、という願いが込められています。おせちのことならこちら